引越す時にまず始めにするのが市区町村役場で行う転出届など(引越し14日前から引越しまでにする役所関連の手続き)の手続きですが、自治体への届け出や手続きとは別に引越し業者も探さなければなりません。
単身の引越しやあまり物が多くない家の引越しの場合は、自分たちでやってしまうこともありますが、業者に依頼した方が安心・安全で素早く作業が済みます。
引越し中に物が壊れるなどのトラブルもありませんし、万が一壊れた場合でも業者に依頼する場合は引越し保険があるので、一定の金額までは補償が受けられます。
引越し業者を選ぶ方法
- 不動産屋に紹介してもらう
- 引っ越し専業業者に依頼する
- 引越しサービスをしている宅配業者に依頼する
- 一括見積りサービスを利用する
- 引越し業者ランキングから選ぶ
不動産屋に紹介してもらう
賃貸住宅に引っ越す場合でも、戸建てやマンションを購入する場合でも、ほとんどの場合、不動産屋が仲介に入っているはずです。
不動産屋は引越し業者ともつながりがありますので、希望すれば紹介してもらうこともできます。契約が決まれば不動産屋にマージンが入る事になりますが、その金額が引越し料金に加算されるわけではありません。
不動産屋の紹介でも、自ら業者に連絡して見積りした場合でも金額に差は出ないはずです。ただ、不動産屋を介して業者を選んでも特に良いことがあるわけではありません。
見積りや契約などは業者と直接やり取りしますし、割引が受けられるわけでもありません。(不動産屋によっては割引を行っている場合があります。)
引越し専業業者と兼業業者
引越し業者には専業業者と兼業業者があります。専業業者は引越しサービスを専門にやっている会社のことで、「サカイ引越センター・アート引越センター・アーク引越センター・アリさんマークの引越社・ハトのマークの引越センター」などのことです。
兼業の運送会社は、運送会社が引越しサービスを行っているもので、「ヤマトホームコンビニエンス・日本通運・赤帽」などが該当します。最近は兼業業者も力をつけていてヤマトホームコンビニエンスを使って引越した経験をお持ちの方も多いと思います。
引越し専門業者は、引越しのプロですので安心して任せることができます。ただ、兼業の運送会社と比べて料金が安いというわけではありません。料金は業者によっても変わりますし、依頼する時期や引越し先までの距離、物の量などによっても変わってきます。
専門業者と兼業業者のどちらにするかで悩む必要はありません。どちらも含めて見積りを取り、金額や安い方に依頼するのが良いと思います。
一括見積りサービスを利用する
引越し業者に直接問い合わせて見積り依頼しても良いですが、複数の業者に見積り依頼を出すのは手間なので、一度に複数の見積りを取りたい人は、引越し業者の一括見積りサービスが便利です。
引越し業者の一括見積りサービスはいくつかありませんが、信頼と実績があるのは引越し侍です。東証一部上場企業のエイチームが運営しています。私も引越し侍で安くて良い業者を見つけて引越ししました。
一度の申込みで最大10社の見積りが受けられます。全て訪問見積りを受けるのは大変なので、メールや電話で良さそうな業者を2~3社に絞り、訪問見積りしてもらいましょう。業者を自分で選んで見積り依頼することもできます。
最大手はサカイ引越センターですが、どのような客でも必ずサカイ引越センターが最安値になるわけではありません。実際に訪問見積りを依頼してみないと金額はわかりません。
引越し業者ランキングから選ぶ
引越し業者をランキング形式で紹介しているサイトは多いですが、実際にアンケート調査を行いランキングしているサイトはあまりありません。
根拠のあるランキングという意味では、オリコンが行っている「引越し業者の顧客満足度ランキング」が参考になると思います。
引越し業者 | 2022 | 2021 | 2020 | 2019 | 2018 | 2017 | 2016 | 2015 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
サカイ引越センター | 1位 | 1位 | 2位 | 2位 | 3位 | 3位 | 3位 | 4位 |
日本通運 | 2位 | 3位 | 3位 | 4位 | 5位 | 5位 | 7位 | 7位 |
赤帽 | 3位 | 2位 | 1位 | 3位 | 10位 | 10位 | 9位 | 10位 |
ハトのマークの引越センター | 4位 | 6位 | 5位 | 5位 | 2位 | 2位 | 1位 | 5位 |
アート引越センター | 5位 | 4位 | 4位 | 1位 | 1位 | 1位 | 5位 | 1位 |
アーク引越センター | 6位 | 5位 | 6位 | 6位 | 8位 | 8位 | 8位 | 9位 |
アリさんマークの引越社 | 7位 | 7位 | 7位 | 8位 | 7位 | 7位 | 2位 | 2位 |
ハート引越センター | 8位 | 9位 | 8位 | 7位 | 6位 | 6位 | 6位 | 3位 |
引越のプロロ | 9位 | 8位 | 10位 | 9位 | - | - | - | - |
ベスト引越サービス | 10位 | 10位 | ||||||
ファミリー引越センター | 11位 | 11位 | 9位 | - | - | - | - | - |
ヤマトホームコンビニエンス | - | - | 4位 | 4位 | 4位 | 6位 |
2022年の顧客満足度ランキング第一位はサカイ引越センターです。
業界知名度ナンバー1のサカイ引越センターは、2014~2016年の3年連続で「売上」「引越取扱件数」がナンバー1を達成しています。最も多く引越しを扱い最も多くの売上を上げているのがサカイです。
サカイ引越センターは、私も利用したことがありますが、営業の人も引越しスタッフも丁寧な対応で関心しました。
アート引越センターは、2014年~2015年が1位で、2016年は5位に落ちて、2017年~2019年まで1位でしたが、2020年以降は4位以下に落ちています。
近年は日本通運(日通)や赤帽などの引越専業ではない宅配業者の引越サービスが上位に入るようになっています。
相見積りの重要性
複数の業者から訪問見積りを受けるのは面倒に感じるかもしれませんが、簡単な引越し以外では訪問見積りが必要になります。運び出す物の正確な量や大きさを確認しないと正確な見積りは出せません。(単身の簡単な引越しであれば電話見積りも可能です。)
有名な業者1社に依頼しても良いのですが、安い業者を見つけるためには、やはり相見積りが必要になります。たとえば4人家族の一般的な引越し内容でも業者によって5万円以上の差が出ることもあります。
地域によっても強い業者が変わってきますし、大手よりも地域密着型の中小業者の方が安くなることもあります。引越し侍であれば、大手だけではなく地域密着型業者の見積りも取ることができます。
一括見積りサービスを利用すれば申込みは一度だけで済みます。その後、メールや電話で概算見積りなどが伝えられ、良さそうな業者に訪問見積りを依頼して、最終的に一社の業者を選びます。
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