引越し業者選びのポイント~見積りで比較することと注意点~

引越し業者を選ぶ方法は、不動産屋に紹介してもらう方法、HPなどで良さそうな引越し業者を選ぶ方法、ネットで引越し業者の一括見積りを利用して選ぶ方法などがあります。

どの方法で引越し業者を選んでもよいのですが、相場が分かりにくい引越し料金を比較するためには、複数の引越し業者から見積りを取って比較することをおすすめします。

引越し料金は、荷物の量だけで単純に決まるものではありません。業者側と依頼者側との意見の食い違いを防ぐためにも、見積り内容をしっかり確認し、各社の見積りを比較してじっくり検討することが大切です。

引越し業者選びは、複数の引越し業者の見積りをしっかり比較検討することで満足のいくものになります。

見積りを比較する際に、どのようなことを確認して注意すればよいのでしょうか。

見積りで比較すること

繰り返しになりますが、相場が分かりにくい引越し料金を比較するためには、複数の引越し業者から見積りを取って比較することが大切になります。

見積りの際に、各社で比較するポイントをまとめてみました。

  • 引越しプランの提案力
  • オプションサービスの内容
    • 嬉しい無料サービスを比較しよう
  • 大型家具・家電の梱包はやってもらえるかどうか
  • 養生(建物の保護)はやってもらえるかどうか
  • 万が一の補償内容

引越しプランの提案力

引越し業者によって用意されている引越しプランが違い、プランの種類も色々とあります。

自分にとってどのプランがよいのかは、自分自身では分からないことも多いですよね。

「この程度の荷物ならこれくらいの料金で引越しできますよ」「これより荷物が増えると追加料金がかかります」など、業者側の損得だけを伝えずに、依頼者側の損得もきちんと伝えてくれる引越し業者は信頼できると思います。

サービスを押し売りするのではなく、また、強引に契約を進めるのでもなく、依頼者の立場になって引越しプランを提案してくれるかどうかを見定めましょう。

オプションサービスの内容

オプションサービスは、引越しに伴う追加サービスのことを言います。

ほとんどのオプションサービスは、引越しの標準作業に追加料金を支払って対応してもらいます。

有料オプションサービスの代表例として、エアコンの取り付け・取り外しがありますよね。

エアコンの取り付け・取り外し標準工事料金は、合わせて2万円程度になることが多いですが、追加工事やクリーニング費用がかかる場合は、標準料金に追加料金がかかります。(エアコン移設費用の内訳

その他の有料オプションには、不用品の引き取りや荷物の一時預かりなどがあります。

不用品の引き取りは、対応している引越し業者と、対応していない引越し業者に分かれます。サカイやヤマト、ハート引越センターでは、不用品の引き取りだけでなく買い取りサービスも用意していますので、見積り時に各社を比較してみてもよいと思います。

引越しのオプションサービスは、追加サービスとは言っても、意外と高くつくものがほとんどですので、オプション内容もしっかり比較しましょう。

嬉しい無料サービスを比較しよう

引越し業者では、有料オプションサービスの他にも、無料サービスが用意されていることがあります。

無料サービスは、引越しに伴うサービスになりますので、お願いしてもお願いしなくても料金は変わりません。

無料サービスの代表例として、荷解き後に、引越し業者が家まで段ボールを引き取りに来てくれるサービスがあります。

段ボールの引き取りサービスは、有料で対応している業者もありますので見積り時に確認しておきましょう。

この他にも、引越し完了後に10分間サービスで引越し作業をやってくれる業者があったり、家具を移動する際に拭き掃除をサービスでやってくれる業者もありますので、細かい作業内容を確認しましょう。

私は以前、サカイで引越しした際に、10分間の無料サービスで家具の運び入れをお願いしたことがあります。ちょっとしたサービスが嬉しかったりするんですよね。

大型家具・家電の梱包、養生はやってもらえるかどうか

一般的な引越しプランを契約した場合は、大型家具・家電の梱包から設置までは、業者側がやってくれることがほとんどですが、梱包技術は各社で異なりますので、パンフレット等を見て比較するとよいでしょう。

建物の養生は、引越しの標準作業に含まれている場合があれば、追加費用を支払って対応してもらう場合もあります。

運び入れる荷物量によって養生の範囲が変わることがありますが、引越し業者の中には、養生に対応していない場合もありますので確認するとよいでしょう。

養生の参考画像として、サカイ、ヤマト、アートの養生を以下に載せてあります。

サカイの養生

業界内トップの引越し件数&売上を誇るサカイでは、マンションの共有スペースであるエントランス部分やエレベーター内もしっかり養生してくれます。もちろん、家の中もきちんと養生してくれますよ。

ヤマトの養生

運送業の兼業で引越しサービスを行っているヤマトでも、養生はしっかり行います。階段の養生は、足元部分までしっかりしてくれるようですね。

アートの養生

アート引越センターでは、壁部分の養生はもちろん、足元部分の養生もしっかり養生してくれます。

万が一の補償内容

引越し業者は、保険に加入していますので、万が一のことがあった場合でも、一定の金額までは補償が受けられます。

保険金額などの補償内容は、各社で様々ですのでしっかり確認しておきましょう。

通常の保険で補償されるもの以外に、追加料金を支払って手厚く補償してもらえる保険が用意されています。任意で入る引越しの保険料は、千円程から加入できるものもありますので、じっくり検討するとよいと思います。

こんな引越し業者には注意が必要です

  • 即決を迫ってくる
  • 段ボールを無理に置いていこうとする
  • 細かいサービス内容や補償についての説明が不十分
  • 引越し約款の説明がない
  • 運送業の許可を得ていない業者

引越しの契約の即決を迫られて、勝手に段ボールを置いていく業者もあると耳にします。

契約をしたとしても、引越し前日までにキャンセルをすればキャンセル料がかからないことがほとんどですが、段ボールなどの梱包資材の実費は、依頼者が負担しなければならないこともあります。

普通の引越し業者でしたら、見積り時に、「標準引越運送約款」という引越しのルールを提示し、引越し約款に基づいた説明をするのが通例です。(独自の約款を使っている場合もあります。)

引越し業者の中には、値下げ率など料金のアピールに力を入れていて、細かいサービス内容や補償についての説明が不十分なことがありますので注意が必要です。

事前に、国土交通省の許可を受けているかどうか、約款内容などをしっかり確認して、冷静な判断ができない時には即決しないようにしましょう。

引越し業者選びのポイントは、見積りの時に色々な情報を聞き出すことが大切なんだね。

そうね。口コミサイトなどで色々な意見を見ることができるけれど、人によって適した引越し業者は違うわよね。

見積りは、できれば訪問見積りをして対応力を見て、自分の希望内容に合う引越し業者を見付けたいですね。

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