悪徳業者に注意!悪質な引越し業者の見分け方

悪徳業者

引越し業者選びでは、引越し料金以外にも作業内容や保険の補償、作業スタッフの経験値などを確認することが大切になります。

引越し業者は、CMでお馴染みの誰もが知っている大手から、地域に密着した中小企業まで様々あり、個人でも「貨物軽自動車運送業者」などの届出さえすれば開業できるので、個人営業の業者も多いです。

悪質な引越し業者の中には、わざと時間をかけて搬入して時間を稼ぐ業者もいます。

引越し料金の内訳は主に「運賃+人件費などの実費+オプションサービス」から構成されているので、見積書をきちんと確認しましょう。(引越し料金の計算方法

他にも色々な悪徳業者がいるので、注意したほうがよい業者についてまとめてみました。

悪徳業者の見分け方

  • 見積り書などを見ても「許可番号」「正式名称」「電話番号」が明記されていない
  • 名刺を渡さない
  • 予約金や手付金を請求してくる
  • 標準引越運送約款の説明がない
  • 引越し作業中の保険や補償額の説明がない
  • 見積り書に「基礎運賃」「人件費」「オプション料金」などについて詳しく書かれていない
  • 段ボールを強引に置いていこうとする
  • 繁忙期なのに見積り額が異常に安い
  • 強引に契約させようとする

上記に当てはまるような引越し業者は、たちの悪い引越し業者です。肩書を見るだけではなく、対応の仕方を確認することが大切です。

見積書の許可番号を確認する

引越し業者は、国土交通大臣又は地方運輸局長の許可を受けないと、運送事業を行ことはできません。

引越し業者には必ず許可番号が与えられます。この番号は見積書を見ると確認できます。

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少し色が薄くて分かりにくいですが、見積書にはこのように必ず許可番号が記載されています。許可番号と一緒に、引越し業者の正式名称と電話番号も確認しましょう。

聞いたことのない「○○運送業」のような、曖昧な表記には注意が必要です。

予約金や手付金を請求してくる

予約金や手付金は、法律で禁止されています。

繁忙期などで、引越しの予約が取れずにいる人の足元を見るような悪徳業者もいます。ついつい契約前に支払って予約したくなるかもしれませんが、正式に契約していない段階で料金を受け取ることは違法になります。

こういった引越し業者の場合は、後でトラブルになった時、十分に対応してくれない可能性が高いです。

引越し料金を支払うタイミングに決まりはないので、引越し業者によって「前払い」か「後払い」かの違いはありますが、積み込み作業開始前や新居での積み下ろし終了後のタイミングで支払うのが一般的です。

いかなる状況の時でも、引越しの予約金や手付金を支払う必要はないことを覚えておきましょう。

標準引越運送約款や保険についての説明がない

引越しは、国土交通省が定めた「標準引越運送約款」に基づくルールによって行われます。

事業許可が下りている引越し業者なら、この引越運送約款を見積りの段階で提示してくるはずです。

引越しのキャンセル料や「荷物の紛失・損傷」による損害賠償責任についてなど、重要な取り決めが細かく書かれています。

また、保険や補償額の説明も、見積りの段階できちんと確認しておきましょう。

一般的な引越しでの損害賠償は、引越し業者が加入しなければいけない「運送業者貨物賠償責任保険」が適用されますが、それだけだと不十分なこともあるので、任意の保険である「引越荷物運送保険」などの説明があるはずです。(引越しの保険について

見積書の内容を確認

訪問見積りをすると、その場で見積書が作成されます。

今は、インターネットの普及により多くの情報を得ることができるので、引越しの契約を電話で安易に済ませてしまう人も増えてきましたが、電話のみでの見積りはその場で見積書が発行されず、口約束でのみの契約になりがちです。

電話のみの見積りでも、できれば郵送で見積書を送ってもらうなどして「言った言わない」がないようにしましょう。

見積り内容を書面化しないことで起こるトラブルは多く、中でもオプションサービスが多様化し、引越し料金の内訳が分かりにくくなっていることからトラブルになるケースが多いようです。

見積書には、引越し料金の内訳や営業担当者の名前、注意事項などが書かれています。きちんと確認して疑問点が残らないようにしましょう。

極端に安くて強引な業者には注意

あまりに安い引越し料金だと気をつけたほうが良いと言われても、大手の引越し業者でも標準的な見積り金額と比べ最終的な引越し料金が半額以下になることは珍しくないですし、どの程度安いと注意したほうが良いか分からないこともありますよね。

ちょっと安すぎるのでは?と感じたら、なぜ安くなったのかを業者に聞くことも1つですし、通常安くできない時期(3月末などの繁忙期)に破格の料金を提示してくる業者には注意したほうが良いと思います。

日曜祝日や3月末から5月頭にかけては割増率が上がりますし、需要が高まるので引越し料金が高くなります。

また、契約していないのに段ボールや梱包資材を置いていく業者にも注意が必要です。キャンセルしたら多大な資材費用を請求されたという話も聞きます。(キャンセルの際のダンボール返却について

トラックナンバーが白だと危ない?

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引用元:全日本トラック協会

トラックのナンバープレートの色は、用途によって異なります。

有償でお客様の荷物を運ぶ事業用トラックのナンバープレートの色は「緑地に白字」(軽自動車の場合は黒地に黄字)、個人または団体内部で使用する自家用トラックは「白地に緑字」のプレートです。

引越しなどで使用するトラックは事業用トラックなので、ナンバープレートの色は「緑地に白字」、軽自動車の場合は「黒地に黄字」になっているはずです。

通常ではこのような決まりがあるのですが、繁忙期などで事業用トラックが不足する場合は、国土交通省の許可を受けていれば、白ナンバーのレンタカーや自家用自動車を使用しても良いことになっています。

この場合は、自動車の外部から見やすいところに「許可証(受理印付)」が掲示してあるはずなので、確認するようにしましょう。

悪徳業者を見分けて複数の業者選定する

いくら引越し料金が安くても、信用できない業者には依頼したくないですよね。

大体3社程を訪問見積りすれば、引越し料金の相場や引越し内容の違いが分かり、自分のニーズに合った業者が見つかります。

名の知れた大手業者に見積り依頼すれば、大きなトラブルになる心配は少ないですが、大手以外の中小業者まで幅広い引越し業者も比較したいのなら、当サイトでも紹介している一括見積りサービスを利用すると、信用できる引越し業者が見つかる可能性が高くなります。

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