一人暮らしの引越し業者の選び方~単身パックの料金相場~
単身者の引越しと一括りに言っても、引越し先に持っていく荷物量や家財サイズ、引越し先までの距離などによって、同じ単身引越しでも自分に見合った引越し業者が違ってきます。
少ない荷物、小さな家財のみの引越しでしたら、単身パックや軽トラックを使った引越しが可能になるので、比較的安く引越し費用を済ませることができます。
大きな家財やしっかり梱包してほしい家財がある場合は、大手を含む引越し業者をいくつか比較検討することをおすすめします。
目次
単身パックについて
単身パックは、各業者で用意している専用BOX※に荷物を入れて引越しするプランのことを言います。
単身パックを打ち出している引越し業者は、日通やヤマトが有名ですが、サカイでも小口便引越サービスを始めました。(サカイの小口便は対応エリアが限られています : 2016年10月現在)
BOXに積める荷物量が限られているので、運び出す荷物には制限がありますが、荷物量が少なくて大きな家財がない方にはお値打ちなプランになっています。
※単身パックに使われる専用BOXは、カーゴタイプの台車のようなものや、コンテナなどが使われます。
専用BOXを使ったプランの料金例(税抜)
日本通運
単身パックS | 15,000円~ |
単身パックL | 16,000円~ |
WEB割引を適用した場合の料金例です。
ヤマトホームコンビニエンス
単身引越サービス(miniタイプ) | 11,000円~ |
単身引越サービス | 12,000円~ |
関東エリア同一市内区内で、WEB割引・早期割引・平日割引を適用した場合の料金例です。
ハトのマークの引越センター
引越しプラン | 条件 | 料金目安(税別) | |
---|---|---|---|
小鳩プチトラパック | トラックを貸し切っての引越し | 同一市区町村内 | 11,000円~ |
同一都道府県内 | 15,000円~ | ||
小鳩パック | 専用BOXを使っての遠距離輸送 | 以下に料金表参照 | |
小鳩スカイパック | 航空機を使っての遠距離輸送 | 以下に料金表参照 | |
青春引越便 | 小鳩パックで使用するBOXより大きめのBOXを使っての遠距離輸送 | – |
近距離引越し、長距離引越しどちらにも対応しています。長距離引越しでは、トラック輸送・航空便での対応になっていて、料金表は以下の通りです。
<小鳩パック料金表(トラック輸送)>
<小鳩スカイパック(航空輸送)>
軽トラックを使った引越しについて
単身パックの専用BOXに入りきらない荷物がある場合は、軽トラックや2t車以上のトラックを使うことになります。
軽トラックも2t車も単身者向きに手配されるトラックですが、軽トラックをチャーターするほうが2t車をチャーターするより費用が安く済みます。
運び出す荷物の量や大きさによってトラックは決まりますが、軽トラックに収まる荷物量であれば軽トラックでの引越しを考えても良いでしょう。
軽トラックでの引越しを取り扱っている「赤帽」と「ケーエー引越センター」についてまとめてみました。
赤帽
引越しプラン | 料金目安 | 作業員数 |
割高になる時 |
---|---|---|---|
走行距離20km以内または作業時間2時間以内の引越し | 地域によって異なるが、関東圏では13,500円 | 1人 |
|
軽トラックを使っての引越しと言えば、赤帽が有名です。
コストパフォーマンスが良いことで定評がありますが、個人事業主で構成されているので、引越し作業などの質が事業所(赤帽)によって差があると言われています。
作業員はドライバー1人での対応になるので、1人で運べない重量のある荷物を運ぶ時などは依頼者自身も手伝うことになります。
引越し料金は、基本的には距離によって算出されますが、高層階の引越しなど長時間に及ぶ引越しには時間制運賃が適用されます。
ケーエー引越センター
引越しプラン | 料金目安 | 作業員数 | 割高になる時 |
---|---|---|---|
同一市区内または隣接する市部への引越し | 10,500円~ | 1名 |
|
引越し先まで20km以内の引越し | 11,500円~ | 1名 |
東京、埼玉南部の引越しを手がけるケーエー引越センターは、単身者向けの格安引越しプランを打ち出しています。地域密着型業者ではありますが、勢いのある引越し業者です。
軽トラックと2t車どちらも保有しており、荷物量に合ったトラックで引越しをお願いできます。
軽トラックを使った同一市区内の引越し、または隣接する市部への引越しでは、最安値10,500円からお願いできるようです。
10,500円と言ったら単身パックより安いですし、軽トラックを使っての引越しなのでそれなりに荷物も積めそうですよね。
最安値料金が実現するのは、「平日であること」「低層階の引越しであること」「土日祝日や繁忙期以外の引越し」など条件がありますが、条件が合えばかなり安く引越しをお願いできるかもしれません。
単身パックや軽トラックを使った引越しの注意点
- BOXやトラックに積み切れる荷物量にする
- 段ボールなどの梱包資材は依頼者自身で用意することが多い
- 依頼者自身も手伝う可能性があることを覚えておく
単身パックや軽トラックを使っての引越しでは、作業員1人での対応になることも珍しくありません。(引越し業者によっては2人での対応になることもあります)
作業員2人での対応であれば依頼者自身が手伝う可能性は少ないですが、作業員1人での対応になれば、家財の大きさや重さによっては、依頼者自身も手伝う可能性があります。
また、単身パックや軽トラックを使っての引越しでは、段ボールなどの梱包資材がついていない場合が多いです。その場合は、依頼者自身が梱包資材を手配して荷造りすることになります。
単身パックや軽トラックでの引越しが適さない場合
単身パックや軽トラックでの引越しが安いと分かっていても、運び出す荷物量や家財サイズが見合っていなければ他の手段を考えるしかありませんし、誰にでも単身パックや軽トラックを使った引越しが安いわけではありません。
例えば、単身パックを利用して1BOXに入りきらない荷物量だった場合、2BOXにするより軽トラックを使ったほうが安くなる可能性が高いですし、軽トラックに入りきらない荷物量だった場合は、増車するよりもトラックのサイズを2t車以上に変更をしたほうが安くなることが多いです。
荷物量や運び出す家財によって適した引越しプランが変わるので、複数の業者の見積りを取って比較検討することが大切です。
単身引越しをできるだけ安くするには
荷物量が多く大きな家財があるけれど、できるだけ引越しを安く済ませたいと考える方もいるのではないでしょうか。
引越し料金が安い時期がある!の記事にも書きましたが、引越し料金をできるだけ安くするにはいくつか方法があります。
- 土日祝日や3月~4月末までの繁忙期に引越しするのを避ける
- 引越しの見積りを早めに取る
- 複数の引越し業者の見積りを取る
- 引越し日時を引越し業者に任せる
この4つは、単身引越しに限らず安くなる方法です。
引越し時期をずらせない方も多いかもしれませんが、できるだけ土日祝日と3月中旬から4月頭までを避けたほうが安く済みます。
引越し業者によってトラックの空き状況が違うので何とも言えないことがありますが、繁忙期はどこの業者も閑散期の倍以上の料金になることもあります。
「引越しの見積りを早めに取る」「複数の引越し業者の見積りを取る」は、引越しを安くする基本中の基本です。
トラックの空きがあるうちは値下げ交渉もしやすいですし、複数の引越し業者の見積りを比較することで最安値の業者が見付かります。注意点として、料金だけでなく補償内容やサービス内容も比較することが大切です。
引越し日時を引越し業者に任せるのも有効的です。日時を業者側に任せられればトラックの稼働率が上がるので、業者によっては通常料金の半額以下になることもあります。
引越し開始時間は遅くなる可能性が高いですが、信頼できる引越し業者ならきちんと連絡を入れるはずです。自分の許容範囲であれば、引越し日時を業者側に任せても良いと思います。
安さだけにこだわらず見積書を確認する
安いと思ってお願いしたけれど、蓋を開けてみたら予想と違った・・・ということもありえる話です。
安いのには安いなりの理由があるはずなので、各社のHPや見積書に目を通して確認不足がないようにしましょう。
単身引越しの場合は、訪問見積りをしないで電話のみで見積りを取る方も多いと思います。
電話のみの見積りでは口約束になるので、依頼者と業者側との認識の不一致が原因でトラブルになることも多々あります。可能であれば見積書を郵送で送ってもらうなどして証拠を残しましょう。
最低限確認しておくこと
- 作業員数は何名か
- 段ボールなどの梱包材はついているか
- 大型家具・家電は当日梱包して運んでくれるか
- 養生はしてくれるか
- 手配していたトラックに当日荷物が載りきらない場合はどうするか
- オプションでお願いしたいサービスはないか
単身者向けの引越しプランは各社で用意していますが、それぞれサービス内容に違いがあります。
大型家具・家電の梱包は、単身パックなどの単身者向けの引越しプランにも基本的にはついていますが、業者によっては簡易梱包での対応になることもあります。
絶対傷付けたくない家財がある場合やしっかり保護してほしい家電がある場合は、大手を含む引越し業者をいくつか検討したほうが良いです。
また、建物の養生については、単身引越しなどの簡単な引越しではついていないこともありますし、別料金での対応になる業者もあります。もちろん、手を抜かずにしっかり養生してくれる業者もあります。
引越し当日になって追加料金がかからないように、契約内容を確かめて疑問点が残らないようにしましょう。
まとめ
単身パックや軽トラックを使った引越しが安くなると一般的には言われていますが、私自身が洗濯機1台だけの引越しをお願いした時に、赤帽と同じくらいの見積額でアリさんマークの引越社にお願いすることができました。
その際に使ったのが引越し業者の一括見積りサービスです。引越し内容を1度入力するだけで、自分の希望する条件に合った引越し業者から複数社見積りが取れるので、1社ずつ連絡する手間が省けます。
赤帽に関しては、引越し業者ではないので一括見積りサービス対応業者には含まれていません。
赤帽に見積り依頼する場合は個別で見積りを取ることになりますが、一括見積りサービスを利用すると料金相場も分かり、赤帽の引越し料金が妥当かどうかの判断もつきます。
引越し一括見積りサービスを利用するなら、業界トップクラスの引越し紹介件数を誇る「引越し侍」がおすすめです。