引越し時期を月の上旬・中旬にすると引越し料金が安くなる
以前、引越しの見積りを取る際に、「月の最終週より上旬や中旬に引越しするほうが値引き率が高くなりますよ」と、引越し業者からアドバイスされたことがあります。
その時は、「上旬や中旬に引越しすると安くなるのなら、できれば安い時期に引越ししよう!よいアドバイスを貰えて得したな」くらいにしか思っていませんでしたが、後々考えると、賃貸住宅に住んでいる方は、月途中の解約には注意点があることに気がつきました。
月途中に賃貸契約の解約をしても損がない人は、上旬や中旬に引越しすると、引越し料金の値下げ率が高くてお得ですが、契約内容によっては、日割り家賃の返還がされないことがありますので確認が必要です。
引越し料金のことだけ考えて引越し日を決めるのではなく、賃貸住宅に住んでいる方は、契約内容をしっかり確認して引越し日を考えましょう。
上旬・中旬の引越しが安くなる理由
引越し料金は、予約が混み合っている時に高くなり、予約に空きがある時に安くなります。
引越しする人が多い時期を月単位で見た時に、月の最後の週に引越しする人が集中します。月の最後の週は、引越しする人が多く混み合う時期ですので、引越し料金が高くなるのです。
その他の引越しが高い時期は、土日祝日、3月4月などがあります。詳しい内容は引越し料金に安い時期があるの記事を参考にしてみて下さい。
引越し業者の引越し料金が安くなる日
Q : 曜日や六曜、日時によって料金差は?
A : 繁忙期の3月、4月のほか、月末、金・土・日・祝、大安などは引越しの予約も多くなりますので、お値引きがしづらくなります。
逆にそれ以外の日にちに関しては、大幅なお値引きも可能となりますので、料金を重視する方は平日のお引越をおすすめいたします。
※アート引越センター : よくあるご質問より参考
Q : 引越し料金が安い日はありますか?
A : 引越しについては、旅行等と同じように需要の多い少ないにより料金が左右されます。地域の事情によっても違うので一概には言えませんが、一般的に、引越し件数の多い日、「金・土・日・祝」および「月末・月初」、および3月下旬から4月上旬は、割引率(額)が少ない傾向があります。
特に、3月下旬は1年で最も引越需要が多いため、希望日程で引越しを行うことも難しい場合があります。なお、割引の他にも、期間によってはお得に引越しできるキャンペーンを実施している場合がありますのでご確認ください。
※引越しは日通 : よくあるご質問より参考
Q : 引越し料金が安くなる日はありますか?
A : あります。毎月1日~20日までの大安、土・日・祝日を除く日は「特別割引」を実施しております。
※アーク引越センター : 引越しQ&Aより参考
Q : 日時や曜日、繁忙期などで料金は変わりますか?また、予約がとりにくい時期はありますか?
A : 引越しのご予約は、土日祝日と月末に集中する傾向があり、また毎年3月は特に混雑するため、直前のご予約がとりづらくなることがあります。
逆に、これらの日程を避けて頂くことにより、時期によっては料金を割引できる場合がありますので、お見積り時にご相談ください。
※ヤマトホームコンビニエンス : よくあるご質問より参考
「引越し料金が安くなる日はいつ?」との質問に答えている、主な引越し業者の回答をまとめてみました。
回答の多くは、「3月、4月、土日祝日、月末以外の引越しは、割引できる、または割引率が高い」との内容です。
3月、4月以外の引越しでは、月末や土日祝日を避けると引越し料金が安くなることが分かりました。
引越しをするのならやはり、上旬・中旬にするとお得に引越しできそうですね。
3月4月は上旬・中旬関係なく引越し料金が高くなる
月の下旬より、上旬や下旬のほうが、引越し料金は安くなりやすいですが、3月、4月は例外になります。
3月、4月は、1年で最も引越しが混み合う時期ですので、時期に関係なく引越し料金が高いです。
特に3月中旬から4月中旬は、引越しのピーク時期になりますので、3月、4月の中でも引越し料金が高くなります。
3月、4月を避けて引越しするのが引越しを安くする方法ですが、引越し時期をずらせない人は、引越し希望日を業者に合わせてもらうのではなく、業者の都合に合わせて引越し日を決めてもらうとよいと思います。
上旬・中旬の引越しが適している人
- 解約予告期間分の家賃を日割りで支払う賃貸借契約を結んでいる人
- 引越し日に融通が利く人
賃貸借契約の内容が、「解約予告期間分の家賃を日割りで支払う旨の内容」だった場合は、上旬や中旬など、月途中の引越しのデメリットはあまりないと思います。
月の途中で賃貸借契約を解約したとしても、日割り家賃を支払う契約を結んでいる場合は、住んでいた期間の家賃だけ支払えばよいので損はありません。
上記内容に当てはまる方で、引越し日に融通が利く人は、あえて月の最終週に引越しする必要はないと思います。
時期によって引越しの値引き率が変わりますので、通常では25%引きされるものが、数日違うだけで10%の値引きに下がったり、または値引きなしの引越しになることも考えられます。
大幅の値引きでお得に引越ししたいのなら、上旬や中旬に引越しするとよいでしょう。
上旬・中旬の引越しの注意点
- 解約予告期間分の家賃を月割り(または半月割り)で支払う賃貸借契約を結んでいる
- 特約事項に、日割り家賃以外の家賃の支払いが定められている
- トータルコストは変わらないが初期費用の負担が大きくなる
解約予告期間分の家賃支払い方法を確認しよう
月途中で賃貸借契約を解約したとしても、日割り家賃を支払う契約内容でしたら、住んでいた期間の家賃だけ支払えばよいので損はありません。
月割りや半月割りで家賃を支払う契約を結んでいるのであれば、住んでいない期間の家賃も支払わなければならないことがありますので注意しましょう。
例えば、○月5日に解約した場合、月割り契約の場合は、6日~31日までの家賃を含めた1カ月分の家賃を支払わなければなりません。半月割り契約の場合は、6日~15日までの家賃を含めた半月分の家賃を支払わなければならないのが通例です。
ほとんどの物件は、解約予告期間に退去の申し入れをすれば、月途中の解約だとしても、日割り家賃で計算され、差し引かれた家賃は戻ってくるはずです。
しかし、特約事項に、日割り家賃以外の家賃の支払いが定められている場合や、契約内容に、月割りや半月割りの契約が結ばれている場合は、月途中の解約では無駄な家賃が発生する問題がありますので、引越し時期は考えたほうが賢明だと思います。
トータルコストは変わらないが初期費用の負担が大きくなる
家賃は、基本的には前払い制ですので、部屋を借りる際の初期費用に、翌月の家賃が含まれます。
月途中に入居する場合は、日割り家賃と、その翌月の家賃を初期費用で支払わなければならないことが多いです。
月頭の入居でしたら、初期費用で家賃1カ月分を支払うとしていることが多いですが、中旬や下旬に入居するのでしたら、日割り家賃プラス翌月の家賃を、初期費用で支払うのが一般的だと思います。
家賃を支払うタイミングが違うだけで、トータルコストは変わりませんが、日割り家賃が含まれることによって、初期費用の負担が大きくなる場合があることを覚えておきましょう。
初期費用をできるだけ抑えたいのなら、日割り家賃をできるだけ抑える方法を考えたほうがよいかもしれませんので、日割り家賃を考慮した上で、引越し日を検討するとよいと思います。
賃貸借契約内容によっては、上旬・中旬の引越しが適さないことがありますが、上旬・中旬に引越しして損がない人は、月末を避けた上旬・中旬の引越しがお得ですよ!