引越し料金の計算方法と安く引越しするためのコツ

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複数の引越し業者に見積りを取ると、引越し料金の差が大きくてビックリした経験がある方も多いのではないでしょうか。

引越し料金はある程度「言い値」のところがあり、交渉次第で大幅に引越し料金が安くなる可能性があります。

引越し料金が決まるポイントはいくつかあって、定価もあってないようなものですが、ある程度正しい料金なのかを見極めるコツがあります。

そこでこのページでは、「引越し料金の計算方法」と「安く引越しするためのコツ」についてまとめてみました。

引越し料金の計算方法

一般的に引越し料金は、「運賃(ガソリン代などの車両費・ドライバーの人件費等)」+「実費(引越し作業員の人件費・梱包資材の費用等)」+「オプションサービス料(エアコンの取り付け等)」で構成されています。

※高速道路を使用する場合や自宅近くに車を停める留置場がない場合は、高速道路料金や車両留置料が別途かかります。

【見積書のサンプル】

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国土交通省が定める標準引越運送約款に基づいて、引越しの見積書が作成されています。

  • 運賃 – 荷物を運ぶ際にかかるトラックの燃料費やドライバーの人件費から算出されていて、各運輸局が定める基礎運賃から上下10%の範囲内で計算されます。
  • 人件費などの実費 – 引越し作業に直接関わる作業員の人件費や梱包資材の費用から算出されています。
  • オプション料金 – 付帯サービス料とも言われ、依頼者が任意で付け加えたサービスにかかる費用です。荷造り・荷解きサービスやエアコンの移設等があります。

引越し料金は主にこの3つから構成されていて、各運輸局が定める基礎運賃や割増料金に従って料金の設定をしています。

基礎運賃の基準額は法律で決められているので法外な料金になることはありませんが、上下10%の割増・割引は業者側で決めることができるので、各引越し業者によって差額が出てきます。

運賃の算出方法は2種類あり、引越し先までの距離が100km以内の場合は「時間制運賃」を適用し、100kmを超える場合は「距離制運賃」が適用されます。

【運賃の算出方法】

  • 時間制運賃を適用 – 引越し先までの距離が100km以内
  • 距離制運賃を適用 – 引越し先までの距離が100km以上

<時間制・距離制運賃率表の一例:課税事業者用抜粋>※近畿運輸局のHPより引用

この表を基に算出される基礎運賃(上下10%の割増・割引の変動有り)と実費、オプション料金によって引越し料金が決まります。

割増率が適用される場合は以下の通りです。

【割増料金になる例】

  • 休日 – 2割増
  • 深夜・早朝 – 3割増
  • 冬期割増 – 2割増

日曜祝日は2割増、深夜早朝は3割増、北海道や東北などの地域によって冬期割増がある場合は2割増など、割増率が加算される場合があります。

また、お盆シーズンやゴールデンウィーク、土曜日などの引越し需要が高まる日は、トラックの手配や人件費などが影響して引越し料金が高騰します。

荷物が少ないほうが安い?

荷物を少なくすれば、小さ目のトラックが手配されて、作業員数も少なくて済みますので、引越し料金が安くなります。

大型荷物だけの運搬を引越し業者にお願いする方は、トラックを貸し切らないフリー便などの引越しプランを利用すれば安く引越しできます。(洗濯機や冷蔵庫だけの引越し

大型家具を運ぶ際に、貸し切って手配したトラックに積める荷物量でしたら、その荷物を「運ぶ運ばない」で料金は変わりません。量が多ければ積み込み際の人件費はかかりますが、トラック1台分は1台分です。

荷物が増えた影響で、トラックの大きさが変更される場合や引越し作業員を増やすようになった時にだけ料金が上がります。

引越し料金を安くするコツ

  • 土日祝日や月末を避ける
  • 3月中旬~4月頭までの繁忙期を避ける
  • ゴールデンウィーク・夏休み・年末の長期休暇を避ける
  • 複数の引越し業者に見積りを取る

引越し料金を安くするコツは、引越し日に決め手があります。

割増率が適用される日曜祝日を避けて、引っ越す人が少ない平日を狙うのがポイントです。

引越しは、需要があればあるほど割引率が低くなります。特に3月中旬から4月頭までの繁忙期は、引越し料金を下げることが難しくなります。

平日を選んだり、3月、4月を避けた閑散期に引っ越すことが、引越し料金を安くする1番のコツですが、複数の引越し業者から見積りを取ることでも、大幅に料金を下げることができます。

詳しくは引越し業者の見積り比較のコツを参考にしてみて下さい。

安い引越し業者は何が違うか

上でもまとめたように、時期によって引越し料金は大きく変わりますが、引越し時期以外にも、引越し料金の値引き率は各業者によって違います。

何が値引きの対象になっているのかは分かりませんが、1つ言えることは、自社で使えるトラックの空き状況が関係しているのでないかということです。

トラックに空きがあればあるほど、料金を値下げしてでも予約を取ろうと考える業者が多いです。

トラックが埋まりやすい繁忙期は、値下げには期待できないことが多いですが、比較的トラックに空きがある際の引越しは、破格な料金でお願いできる可能性があります。

料金が安いと質も下がる?

始めに提示された引越し料金(見積り額)より大幅に安くなると、「大丈夫かな・・・」と不安になるかもしれませんが、引越し内容さえきちんとしていれば、そこまで心配しなくても大丈夫です。

上記でも述べたように、基礎運賃の上下10%は業者側で決めることができ、それ以外に実費からも値引きされることを考えると、かなり大幅に値引率が上がります。(オプション料金は任意で希望したサービスだったり、引越し業者が提携している事業者に依頼することもあるので、値引きされることは少ないです)

もちろん、適正料金というものがあるので、あまりに安い場合は注意したほうが良いかもしれませんが、引越し料金と質が関係することはあまりありません。

どの業界でも誇りを持って仕事をしている人なら、料金関係なく仕事を全うする人がほとんどです。普通の引越し業者であれば、引越し料金が安いからといって、作業スタッフが手を抜くことはありません。

質の善し悪しは、見積りの段階でピンとくるはずです。料金の高い・安いで引越し業者を見極めるだけではなく、訪問見積りをした際の見積書の記載内容と希望する引越し内容をきちんと照らし合わせて、複数の業者の見積りを比較し、自分自身が納得することが大切だと思います。

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