引越し費用に追加料金がかかることがある?原因と防止策

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引越しの見積書に書いてある料金が、引越し当日に支払う料金になるのが一般的ですが、例外として追加料金が発生することもあります。

ほとんどの場合は、追加料金がないように引越し業者が指示を仰ぐので心配しなくても大丈夫ですが、まれに業者側の確認不足などで追加料金を請求されることがありますし、依頼者側も、契約内容を認識していなかったり、荷物の申告忘れなどがあれば追加料金がかかる場合があります。

引越し当日に追加料金が発生する場合はどんな時か、追加料金を防ぐにはどうしたら良いのかをまとめてみました。

引越し費用の追加料金がかかる場合とは?

引越し当日に追加料金が発生する場合は、業者側と依頼者側との連絡不足が原因で起こることが多いです。

業者側に非があることもありますし、依頼者側の責任で追加料金が発生することもあります。

1.住宅前にトラックが横付けできない場合

住宅前にトラックが横付けできない場合にかかる費用は、主に以下2つがあります。

  • 作業員の追加人数分の人件費
  • トラックの増車による追加料金

家の近くにトラックが停められない場合は、トラックから建物まで運搬する作業員を増やしての対応になることがあります。作業員が増えれば、その分の人件費が引越し料金に加算されます。

また、手配していたトラックの大きさを変更する際も、追加料金の対象になることがあります。

予定していたトラックが住宅前に入らないと、トラックを小さく変更して複数台での対応になり、追加料金がかかることがあります。

追加料金を防ぐには?

旧居と新居共に、家の近くにトラックが停められるかどうか確認する必要があります。

道路状況は、以下のイラストを参考にして下さい。

【道幅の目安】

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00道幅0-3

3m幅の道路にトラックを停める場合は、乗用車がすれ違うことができません。2tトラックを停めてしまうと道を塞ぐことになるので、軽トラックでの対応になると思います。

自宅前の道路幅を測る際は、依頼者自身がメジャーなどで測っても良いですが、交通量の多い場所や小さいお子さんがいる家庭では簡単にはいきませんよね。

訪問見積りをお願いする場合は、引越し元の道路状況は営業担当者が確認できるので道路幅をわざわざ測らなくても大丈夫ですが、引越し先の道路幅の目安は業者側に伝える必要があります。

道路幅を測るのが難しい場合は、車同士が余裕ですれ違えるか、ギリギリですれ違えるか、車はすれ違えないが自転車はすれ違えるなどを伝えるだけでも目安になりますよ。

新居へ業者が下見に行くこともできますが、交通費などの費用を請求されることがあるので、依頼者本人の判断で決めると良いでしょう。

その他にも、新築一戸建ての場合は、駐車場が完成していない場合が多いですので、駐車場にトラックが入れるのか、入れない場合は近くにトラックを停められるところがあるのかを確認して、引越し当日のトラブルを防ぎましょう。

2.高層階の引越しでエレベーターがない場合

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エレベーターの有り無しは、業者側が事前に確認するとは思いますが、伝え忘れのないようにしましょう。

団地などに多いエレベーターのない建物では、高層階になればなるほど引越しにかかる時間が増えるため、追加料金が発生する場合があります。

訪問見積りをしない場合は、業者に何階に住んでいるのか伝え、引越し先が何階かも伝えます。その際に、階段幅の大きさも伝えるとより親切だと思います。

3.エアコン取付の際に追加工事が必要な場合

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エアコンの取り外し・取り付け時には、標準工事の他に追加工事が必要になることもあります。

エアコンの追加工事で多いのが、配管の延長や取り換えが必要な場合や、電圧交換工事が必要な場合です。エアコンの取付作業に入る前に、追加料金について確認しましょう。

詳しくは、エアコンの取り付け工事費用と追加工事の記事も参考にしてみて下さい。

4.玄関から荷物が入らずに荷揚げが必要な場合

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引越し先に持っていく荷物が、玄関などの搬入口から運搬できない場合は、荷揚げが必要になります。

見積りの段階で、荷物が搬入口から入らないことが分かっていれば、それを考慮した見積額が提示されますが、引越し当日に荷物が入らないことが分かり荷揚げが必要になると、急遽追加料金がかかることがあります。

荷揚げ方法として、人力で行う吊り上げ作業とクレーン車などでの作業に分かれますが、業者によって対応が異なり、費用も変わります。

吊り上げ費用などの詳しい内容は、引越し荷物が玄関から入らない時の記事を参考にしてみて下さい。

追加料金を防ぐには?

運び出す荷物のサイズ確認、搬入口・搬入経路の幅を事前に確認し、見積りの段階で業者側に伝えましょう。

訪問見積りする場合は、荷物サイズと旧居状況を伝える必要はないので、新居の搬入口などを確認しておけば大丈夫です。

荷揚げ方法や料金は、業者によって大きく異なるので、複数社を比較したほうが良いと思います。

5.不用品回収を急遽お願いする場合

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不用品に関しては、買取をしてくれる引越し業者もあれば、無料・有料で回収方法が業者によって異なることがあります。

買い取りや無料で回収してくれる業者の中でも、家財の状態によっては有料での回収になることがあります。

追加料金を防ぐには?

引越し当日に不用品を業者に処分してもらう場合は、事前に家財を業者側に確認してもらいましょう。電話での判断はトラブルが起きやすいので、訪問見積りで確認してもらうと良いでしょう。

また、同じ処分方法でも、リサイクルに出せないか、譲り渡しができないかを考えて費用や手間が少なく済む方法を見付けます。

不用品回収業者や引越し業者に依頼するよりも、各自治体で定めている方法で処分したほうが処分費用が安くなりますが、処分に手間がかかることが多いです。(引越し時の不用品処分方法

6.荷造りが終わらず作業員に手伝ってもらった場合

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小物類の荷造りは、自分でやる節約プランが主流になっている反面、引越し当日まで荷造りを終えていない方が多いようです。

引越し当日に小物類の荷造りが終わっていなければ、作業員も手伝わないわけにはいきませんし、その際に荷造り料として追加料金を請求することもあります。

また、梱包できていない小物類は、運び出すことができないとしている業者もあります。

追加料金を防ぐには?

荷造りの不完全による追加料金や運搬拒否は、意地悪でしているわけではありません。

引越し業者は、契約内容に従って対応していますので、見積書をしっかり確認して荷造り範囲を明確にしておきましょう。

荷造りがうまく進まない場合は、業者側にアドバイスをもらいましょう。きっと分かりやすく教えてくれるはずです。

見積書や契約書等は、細かい字でただでさえ見えにくいことがありますが、大事なことは目立つように記載しているか、口頭で説明されているはずなので、見落とさないように何度か読み返すと良いと思います。

7.運び出す荷物量が大幅に増えた場合

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引越し当日に荷物が増えたとしても、手配していたトラックに荷物が積み込めれば追加料金がかかることはないと思いますが、予定していた荷物より大幅に量が増えた場合は、追加料金がかかることがあります。

追加料金がかかる原因は、主に以下が考えられます。

  • 手配していたトラックを大きい車両に変更した
  • トラックを増車した
  • 作業員を増やした

赤帽のような軽トラック事業者の場合は、増車しての対応になり、一般的な引越し業者の場合は、車両変更での対応になると思います。

荷物が増えたことによって作業員が増える場合は、人件費が追加でかかります。

追加料金を防ぐには?

荷物が増えた上での追加料金は、荷物を減らさない限り防ぐことはできませんが、事前に引越し業者にその旨を伝えることによって、事が大きくならずに済みます。

業者に訪問見積りをお願いしても良いですし、増えた荷物を口頭で伝えても良いと思います。

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