海外引越しの荷物仕分け方法と費用~船便と航空便を比較~

日本から海外へ渡航する場合は、荷物の仕分けリストを作ると便利です。船便と航空便を使い分けて、荷物に合わせた輸送方法で送ります。

海外に荷物を運ぶには、郵便局の国際郵便や、海外引越しに対応している民間業者にお願いして荷物を運ぶ方法を考えます。

送る荷物がダンボール数箱程度でしたら、国際郵便で送るのでもよいですが、海外引越し対応の業者には、通関手続きをお願いできたり、現地スタッフから配送連絡があったりと、色々な面でサポートサービスが受けられます。

海外へ荷物を送る場合は、荷物の積み替えが何度かあります。大事な荷物の梱包は、プロにお任せしてしまったほうがよい場合もありますよ。

引越し荷物の輸送方法

  • 船便 / すぐには使わない荷物。重い荷物や大きい荷物
  • 航空便 / すぐに使う荷物。衣類や日用品
  • 機内持ち込み品 / 貴重品や携帯など身の回り品
  • 無料受託手荷物 / 基本的に1人2個までのスーツケース

船便と航空便のどちらで輸送するのかは、荷物の重量や大きさを見てから判断します。

一般的には、すぐには必要ないものは船便で送り、当面必要になる衣類や日用品は航空便で送ります。

船便は、荷物が届くのが遅いというデメリットがありますが、航空便の半分近い料金で輸送できます。

無料受託手荷物について

宅急便や業者を使わずに、手荷物と無料受託手荷物だけで輸送しようと考える方もいるようです。

機内持ち込み手荷物は、基本的に1人1個までとなっており、空港カウンターに預けられる荷物は、1人2個までとなっています。(搭乗クラスや航空会社などによって異なります。)

無料受託手荷物は、スーツケースが一般的ですが、ダンボールに入れたものでも預けられることが多いです。

無料受託手荷物の1個あたりの重量は、23kgなどど規定があります。超過分の料金は比較的高額ですので、スーツケースを含んだ重量を計算して事前に確認しておきましょう。

海外引越しは荷物の仕分けが大切

Twitterの口コミを見ると、「引越してから必要なものが出てきた」などのコメントがあり、荷物の仕分けが大切なことが分かりました。

引越し荷物をただまとめるだけでも大変なのに、輸送方法によって仕分けするとなると、気が遠くなってしまいますね。

以下に荷物の仕分け方法をまとめましたので、参考にしてみて下さい。

荷物の仕分け方法

引越し4カ月前

  • 家財の仕分け
  • 不用品の処分

引越し2~3カ月前

  • 船便で出すものの仕分け

引越し1カ月前

  • 航空便で出すものの荷物梱包
  • 機内持ち込み荷物・空港カウンターに預ける手荷物リスト作成

船便で送るものと航空便で送るものとに仕分けます。その中で、輸送方法を動かせるものは、ノートなどに記録しておくとよいです。

何が必要かについては、以下の3点をチェックしてみて下さい。

  • 持って行きたいものを選別
  • 持って行かなければならないものを選別
  • 持って行かなくても何とかなるものを選別

荷物の仕分けをする際に、できるだけ荷物は減らそうと考える人は多いと思いますが、大型家具や家電を早めに処分して、優先順位が高いものから仕分けするとよいと思います。

絶対に必要なものを選別して、渡航先で売っていないもの、または、売っていても日本製のほうがよいものを選別します。

例えば、生理用ナプキンは、日本製のものは高品質で、海外移住者が一時帰国した際に持って行く必需品なようです。

その他にも、常備薬や医療用具は多めに用意しておいたほうがよいです。

船便の料金比較

海外引越しに強い引越し業者の、船便セルフ料金(自分で箱詰めを行った料金)をまとめてみました。

日本通運

※配達地域 アメリカ(ロサンゼルス)
※ドアツードアの料金

荷物量 船便(セルフ) 所要日数(目安)
ダンボール5箱 75,000円 50~60日
ダンボール10箱 130,000円
ダンボール15箱 185,000円

ヤマトホームコンビニエンス

※配達地域 アメリカ(ロサンゼルス)
※ドアツードアの料金

荷物量 船便(セルフ) 所要日数(目安)
ダンボール9箱(大5・小4) 75,000円 35~40日
ダンボール14個(大7・小7) 10,7500円
ダンボール18個(大10・小8) 140,000円

この料金は、ドアツードアの料金で通関料が含まれております。

作業員に箱詰めをお願いする場合や、その他大型荷物の輸送には、別途料金がかかります。

航空便の料金について

航空便は、重量によって料金が決まります。ジャパンラゲージエキスプレスの料金表を例にして、航空便の料金を見てみましょう。

ジャパンラゲージエキスプレス

※2013年6月現在

アメリカ ロサンゼルス 750円/1kg
他のアメリカ各都市 950円、1450円/1kg

※上記料金は1kgあたりの料金。最低重量45kg

渡航先の地域によって料金は異なりますが、航空便の料金目安は、1キロあたり1,000円前後となっており、利用できる最低重量は、45キロとしていることが多いです。

上の料金表に沿って単純計算をしてみましょう。例えば、ロサンゼルスに45キロの荷物を運ぶとします。750×45=33,750円ですが、この料金には現地諸費用等は含まれていません。

通常の引越し荷物は、旅具通関という簡易手続きをして荷物を送ります。通関手続きを業者にお願いする場合は、通関料を支払います。また、荷物を自宅まで届けてもらう場合は、配達料も加算されます。

航空便は、船便と比べると料金が高くなることが一般的ですが、輸送荷物が少なければ、船便と同じくらいの料金か、航空便のほうが安く引越しできる場合もありますので、複数の業者から見積りを取って料金差を比較しましょう。

ドアツードアとドアツーポートの違い

引越し業者によっては、荷物の受け取りを、ドアツードアか、ドアツーポートかを選べることがあります。

ドアツードアは、荷物受け取りを自宅で行い、ドアツーポートは、自分が港やコンテナターミナルへ行って荷物を受け取ります。

ドアツードアより、ドアツーポートのほうが料金が安いですが、ドアツーポートは、荷物を自宅まで運ぶ手間がかかります。

また、ドアツードアは、輸入通関は業者側で行ってくれますが、ドアツーポートの場合は、通関は自分で進めるのが一般的です。

通関を自分で行うのは、そこまで大変ではないことをよく聞きますが、不安がある場合は、ドアツードアでお願いするとよいでしょう。

海外赴任ではお土産を準備する

赴任をする際には、現地駐在員や現地スタッフの方にお土産を持参すると喜ばれます。

荷物の仕分けが忙しいと、お土産の準備を忘れてしまいがちですが、早めに準備しておきましょう。

送る相手が、日本人か外国人かで挨拶品は悩むところですが、外国人に喜ばれるお土産は、日本らしい手ぬぐいや日本製の文房具、紅茶などがあるようです。

近所への挨拶は、ご近所さんが日本人なら挨拶してもおかしくはありませんが、渡航先によっては慣習がないこともあります。

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