引越し業者の見つけ方と見積り依頼する上でのポイント
同じ荷物量や家の広さでも、引越し業者によって引越しの見積り額が大幅に変わります。
その料金が高いか安いかは、人生で何度も経験することがない引越しの場合、分かりにくい人もいるのではないでしょうか。
見積りを取るだけなら無料なので、複数社の見積り額を比較してみることで引越し料金の相場が分かります。
見積りの依頼方法は主に3つあり、「引越し業者に電話やインターネットで直接依頼する」「不動産屋からの紹介で引越し業者を検討する」「インターネットの引越し一括見積りサイトを使って見積りを依頼する」が考えられます。
依頼方法それぞれのメリット・デメリットと依頼する際のポイントをまとめてみました。
見積りの依頼方法
- 電話やインターネット
- 不動産屋からの紹介
- 引越し業者一括見積りサイト
電話やインターネット
【メリット】
- 自分が依頼したい引越し業者に見積りが取れる
- 自分のペースで見積りが取れる
【デメリット】
- 各引越し業者に連絡するので手間がかかる
- 引越し業者選びに時間がかかる
【適している人】
- 依頼したい引越し業者が決まっている人
- 自分で計画通りすすめられる人
電話やインターネットで直接引越し業者に依頼する人は、既に依頼したい引越し業者が決まっている場合が多いと思います。
引越しまで時間に余裕があり、自分のペースで引越し業者を選びたい人には向いている依頼方法ですが、依頼したい引越し業者が決まっていないと、業者選びから始めることになるので時間がかかります。
複数の引越し業者を比較検討する際は、その都度、見積りに必要な情報を引越し業者に伝えないといけないので、そこでも手間と時間がかかります。
不動産屋からの紹介
【メリット】
- 引越し業者を選ぶ手間が省ける
- 対面による紹介で安心感が出る
【デメリット】
- 引越し業者を満足に比較できない
【適している人】
- 引越し業者選びが面倒な人
- 引越し料金の安さをあまり重要視しない人
引越し業者の窓口は電話やメールが基本なので、ファーストコンタクトが対面じゃないことに苦手意識がある人は、不動産屋からの紹介で依頼する引越し業者を決める人も多いと思います。
いくつか引越し業者を紹介してもらえればその中で比較することができますが、不動産屋が仲介している引越し業者が少ない場合、十分に比較することなく決めてしまうことになります。
「自分が求めるサービス内容に当てはまる引越し業者が他にあるかもしれない」と思う人は、紹介された引越し業者も踏まえて、自分でも業者を探すことが大切です。
引越し業者一括見積りサイト
【メリット】
- 一度申し込みするだけで複数社の見積りが取れる
- 引越し料金を大幅に安くすることができる
- 大手だけではなく幅広い引越し業者の見積りが取れる
- 24時間無料で利用できる
【デメリット】
- 条件に合った業者から電話やメールがくる
【適している人】
- どの引越し業者が良いか分からない人
- 引越し料金の相場が分からない人
引越し業者一括見積りサイトを利用するメリットは、なんといっても最安値の引越し業者が見付かることではないでしょうか。
一度申し込みをすれば、自動的に引越し業者に相見積りだと分かるので、ライバル他社を念頭に置いた見積額を提示してくれます。
引越し状況を入力すると、条件に合った引越し業者から電話やメールがくるので、その対応に慣れない人もいるかもしれませんが、1社ずつ引越し内容を伝える手間はなくなります。
私自身、引越し一括見積りサイトの引越し侍を利用したことがありますが、いわゆる電話攻撃はなく、契約を強引に迫られるようなこともありませんでした。
サイトに引越し情報を入力して登録した後に、メールや電話が業者からあったのは事実ですが、検討する旨を伝えると礼儀ある対応で嫌な思いはしませんでした。
サイトを利用してもしなくても電話で連絡を取り合うことは必要だと思ったので、一社ずつこちらから電話をする手間が省けたのが便利でした。
複数の業者から連絡が来るのが嫌な方は、自分でよさような業者を複数社見つけて連絡を取り合えば良いと思いますが、業者選びが面倒で効率よく希望に合った業者を見付けたい方は、一括見積りサイトを利用してみても良いと思います。
見積り方法
引越しの見積り依頼をした後は、正式な見積りを取ります。
荷物量が少ない単身の方は、電話のみの見積りでも問題なく引越しできることもありますが、申告漏れがあると見積り額と引越し料金に差が出ることがあるので気を付けなくてはなりません。
電話での見積りはおおよその見積り(概算見積り)になりますので、正確な引越し料金を算出するためには、営業担当者が荷物量や道路状況、搬入経路を目視で確認することになります。
見積額は、引越し当日に支払う料金になります。より正確な見積額を知りたいのであれば、訪問見積りをお願いするとよいでしょう、
見積り依頼のポイント
見積り後に引越し内容に変更があった場合は、見積額が変わる可能性があります、
以下のポイントを押さえて、トラブルが起きないようにしましょう。
- 見積り依頼の前に必要な情報を確認する
- 引越し当日の流れを把握する
- 見積書の内容を確認する
見積り依頼の前に必要な情報を確認する
引越し料金を正確なものにするためには、正確な荷物量や新居の状況確認が必要になります。
訪問見積りでは、営業担当者が荷物量や建物状況を実際に見て確認してくれます。
電話見積りの場合は、荷物量や新居の状況を自分で申告します。
国土交通省が定めている標準引越運送約款に基づいて、見積時に必要な情報をまとめてみました。
- 依頼者の氏名、住所及び電話番号
- 荷受人の氏名、住所及び電話番号
- 荷物の搬出日及び引越し先への搬入日
- 引越し元と引越し先の地名
- 荷物量と種類
- 新居の道路状況、搬入口のサイズ確認など
- エアコンの有無などのオプションサービス
依頼者と荷受人の確認
依頼者と引越しの荷物を受け取る人が違う場合は、双方の住所及び電話番号が必要になります。
旧居で不動産屋の立ち会いが必要で、その間引越し業者を待たせることによって別途費用がかかる際、旧居に残る人(=依頼者)と新居で荷物を受け取る人を別にすることもあると思います。
詳しくは以下にある「引越し当日の流れを把握する」を参考にしてみて下さい。
搬出日と搬入日の確認
一般的に荷物の搬出日と搬入日は同じですが、長距離の引越しや荷物の搬入を午前中に終わらせたい場合は、荷物の積み込みと新居への搬入作業を別日に分けることもできます。
搬出日(荷物の積み込み日)と搬入日を分ける予定の人は、それぞれの日にちを確認しておきます。
荷物量と新居状況の確認
新居へ持っていく荷物と持って行かない荷物を把握しておきます。引越し前に荷物がまとまってないことは当たり前なので、最低限の荷物量が分かれば大丈夫です。
また、引越し先の間取りや階段の幅、道路状況なども分かっていたほうが良いです。
大型家具など階段での荷揚げができない場合は、ベランダや窓から搬入する可能性があり、その際クレーン等を使うことになれば別途費用がかかります。(冷蔵庫が玄関から入らない場合は窓やベランダから搬入)
その他にも新居前の道路が狭く、手配したトラックが横付けできない場合は、トラックを小さいものにして荷物を数回に分けて運ぶことになり、追加料金が発生する場合もあります。(道幅チェックの目安)
引越し当日の流れを把握する
荷物の積み込みが終わった後、旧居で不動産屋の立ち会いが必要になる場合や、最後の掃除をしたい人もいるでしょう。
その時間は引越し業者にとって待ち時間になるので、追加料金が発生することもあります。依頼者と荷物を受け取る人が違っても大丈夫なので、効率良く引越しできる方法を考え、見積りの段階で相談します。
また、新居の鍵を受け取ってから引越し先に向かう際にも気をつけなくてはいけません。スムーズに鍵を受け取ることができれば良いのですが、担当者が不在で鍵を受け取れなかったというトラブルもあるようです。
依頼者の責任で引越し日を変更することになれば、追加料金がかかる場合や希望する引越し日に引越しできないこともあるので、予め新居の鍵を受け取っておくようにしましょう。
見積書の内容を確認する
見積書に記載されている内容が、引越し当日の作業内容になります。
訪問見積りでは見積書が作成されますが、電話での見積りの場合は、郵送で見積書が届くか、見積書が作成されないこともあります。
引越し業者によっては見積書にサインすればそのまま契約書になることもあるので、簡単にサインすることはお勧めできません。
見積書の内容をきちんと把握し、疑問や質問があれば積極的に問い合わせることが大切です。