引越し時の不用品処分方法~不用品を処分するまでの手順~
引越し時に出る不用品は、大きく分けて家具や家電があると思います。
家庭から出るほとんどのごみは、粗大ごみや不燃ごみ、可燃ごみなどに出すことができますが、中には自治体で収集していない家具や家電もあります。
処分に困った不用品は、まだ使えるのであれば、誰かに譲ったり買い取ってもらえることもありますが、あてがなく処分するしかない場合は、使っていた自分が責任を持って処分しなければいけません。
不用品の種類によって処分方法が異なり、住んでいる地域によっても収集方法が違います。
引越し直前になって不用品を処分したいと思っても、粗大ごみは収集する日程が決まっていたり、粗大ごみとして出せないものなどがあったりと、すぐには処分できないことがあるんだよね。
そうよ。引越しまでに処分できない場合は、最悪、不用品を引越し先に持って行かなければならないこともあるのよ。
引越し業者によっては、不用品の回収サービスが利用できることもあるけれど、事前に予約しておかないと処分してもらえないこともあるわ。
不用品の処分方法
- 譲ったり買取してもらう
- 粗大ごみとして処分する
- 家電リサイクル法に基づいて処分する
- 小型家電リサイクル法に基づいて処分する
- 不用品回収業者・引越し業者に処分してもらう
使わなくなった家具や家電は、譲ったり買い取ってもらえれば、捨てる手間が省けて費用もかからずエコになります。
誰にも引き取って(あるいは買い取って)もらえなかった場合は、不用品の種類に合わせた処分方法を考えます。
買取方法から順に、不用品の処分方法を見てみましょう。
1. 譲ったり買取してもらう
- 買い替え時に下取りや買い替えをしてもらう
- リサイクルショップで買い取ってもらう
- フリマアプリ等のネット上の取引で買い取ってもらう
- 引越し業者の不用品買取サービスを利用する
家電の買い替え時には、下取りしてもらえることがあります。対象製品は限られますが、製造7~10年以内のものは下取りしてもらえる可能性があります。
家具の買い替え時には、買い取りではなく無料引取や有料買取になることが多いです。(大型家具は購入時に引き取ってもらう)
買い取りメインで考えるのなら、リサイクルショップやリユースショップを利用することが一般的ではないでしょうか。
リサイクルショップやリユースショップでは、出張買取対応のところが多いので、大きな家具や家電なども難なく買取査定してもらえます。
また、最近利用者が多いメルカリなどのフリマアプリを利用して買い取ってもらうこともできます。
フリマアプリなどのネット上の取引は、送るのが簡単な小さな家財や衣類でしたらうまく活用できますが、大きな家財を送る場合は、業者に梱包や配送の手続きをお願いすることになるので、諸費用を含めた利益を考えることが必要になります。
引越し業者が用意している不用品買取サービスは、引越しに付帯するサービスです。
不用品買取サービスを利用できる引越し業者は、ハート引越センターやサカイ引越センター、ヤマトホームコンビニエンスなどがあります。
各社で買取対象製品が異なりますので、見積りを取って比較検討することが大切です。
譲渡や買取できなかった不用品は、地域の定める処分法に従って不用品を回収してもらいます。
2. 粗大ごみとして処分する
ごみ出しルールが地域によって違うように、粗大ごみの処分方法や対象製品も地域によって色々です。
粗大ごみの対象製品は、「一辺の長さが○cm(地域によって異なる)を超えるもの」「○cm未満でも重量があるもの」「モーターや基板を含むもの」としているところが多いですが、品質で粗大ごみが定められている場合は、いくら小さく分解したとしても粗大ごみ扱いになります。
粗大ごみは有料化されていることが多いので、地域の定める処分法に従って回収してもらいましょう。
粗大ごみを地域で収集してもらう場合より、自分でクリーンセンターなどに直接持ち込むほうが手数料が安くなることもあるわよ。
詳しくは、粗大ごみの出し方と手数料についての記事を参考にしてみて下さい。
3. 家電リサイクル法に基づいて処分する
粗大ごみに出せないものの中に、家電リサイクル4品目(冷蔵庫、洗濯機、テレビ、エアコン)があります。
これらの家電は、家電リサイクル法に基づいて回収してもらわなければいけません。製品に定められているリサイクル料金と、製造業者等へ引き渡す際の運搬費用を使用者が負担します。
引き取り窓口は、主に購入した販売店や購入予定の販売店などがあり、自分で直接指定引取場所に持ち込んでも回収してもらえます。
家電リサイクル法に指定されている不用品は、買い替え時には購入販売店で引き取ってもらえます。ただ処分するだけの場合は、お近くの家電量販店で引き取ってもらえるか確認してみましょう。
詳しくは、家電製品の処分方法の記事を参考にしてみて下さい。
4. 小型家電リサイクル法に基づいて処分する
家電リサイクル4品目に続いて、パソコンやカメラ、携帯などの小型家電の回収方法が見直され、小型家電リサイクル法が定められました。
小型家電の回収方法は、各自治体によって取り組み方が異なりますが、回収ボックスを各所に設置して収集を促す方法や、小型家電だけ別の袋に入れて集積所に出して収集する方法など様々あります。
パソコンや携帯は、自治体で回収していないことも多いですので、処分方法に迷う方もいるのではないでしょうか。
パソコンの処分方法は、引き取り窓口になっている電器店に回収してもらう、メーカーに回収してもらうなどがあります。
携帯は、ドコモショップやauショップなどの携帯電話会社の専門ショップで回収してもらえます。色々なメーカーを取り揃えている携帯ショップや電器店などの代理店では廃棄だけの回収はしていないことが多いです。
私が住んでいる地域でもパソコンや携帯の回収はしていないわ。自治体で回収していないものの処分方法は複雑なのよね。
詳しくは、小型家電の処分方法の記事も参考にしてみて下さい。
5. 不用品回収業者・引越し業者に回収してもらう
不用品の中でも、自分で運び出すのに難しい大きな家電や家具は、だた処分だけする場合はどうやって処分しようかと悩むこともありますよね。
回収方法が複雑になりがちなパソコンなども、どうやって処分しようかと思う方もいるのではないでしょうか。
譲渡や買取ができない場合の不用品の処分方法は、主に2~4までがありますが、処分するまで時間がない方や、忙しくて処分できない方などで自分で処分するのが困難な場合は、不用品回収業者や引越し業者にも不用品の回収をお願いできます。
2~4までの処分方法は、税金などによって処理費が負担されますので、使用者が負担する処理費(またはリサイクル費用)は少なくてすみますが、不用品回収業者や引越し業者に不用品回収をお願いする場合は、税金が優遇されないのでその分依頼者の負担額が大きくなります。
例えば、自分で粗大ごみにベッドを出せば1,000~2,000円で回収してもらえますが、不用品回収業者に不用品回収をお願いする場合は、運搬費用込みで1万円を超える可能性があります。
自治体のルールに従って不用品を処分すれば、手間はかかるけれど不用品の処分費を抑えることができ、不用品回収業者や引越し業者に不用品の処分をお願いすれば、手間はかかりませんがその分費用が高くなります。
自治体のルールに従えば安く処分ができると分かっていても、運び出しにかかる負担を考えると、ついつい業者に頼みたくなってしまうのよね。
現に私達も、アート引越センターで不用品の回収サービスをお願いしたのよね。(アート引越センターで引越し体験談)
そうだったね。
不用品の処分に困るものや、引越しまで時間がない方、忙しい方などは、不用品回収サービスを請け負っている業者に頼んでも良いかもしれないね。
不用品回収業者と引越し業者比較
引取内容 | 不用品回収業者 | 引越し業者 |
---|---|---|
料金 | 高めだがリユース目的の場合は割と低価格 | 高めだが引越し料金と併せて交渉可能 |
違法性 | 中には悪徳業者もある | 普通の引越し業者なら違法性の心配はない |
不用品を引き取るタイミング | 引き取り日を指定できる | 引越しと同時 |
自治体の許可を取っている廃棄物処理業者(不用品回収業者)でしたら違法性がなく安全に取り引きできますが、チラシや軽トラで無料で引き取りと称して巡回している不用品回収業者は、違法性がありトラブルになる可能性があります。(悪徳業者に騙されない方法)
不用品回収にかかる料金は、不用品回収業者の中でも、リユース目的で回収している場合は比較的安く回収してもらえます。リユース目的で不用品回収を請け負っている場合は、業者が古物商営業許可を取っていなければなりません。
引越し業者の不用品回収サービスは、引越しに付帯するサービスです。
自社で不用品の回収をしている場合は、引越しと同時に不用品を回収してくれるので、別でトラックを手配する必要がなく費用が抑えられる場合があります。
引越し業者の委託不用品回収業者にお願いする場合は、不用品回収業者を別で手配するため費用が高くなりがちです。
引越し業者によって、不用品回収にかかる費用に差があるわけですが、見積りなどで比較検討して納得の1社を決めると良いでしょう。
おまけ~ボタン電池の処分方法~
体重計やキッチンスケースなどを処分する際は、電池を外さなければいけません。
円筒型の乾電池は、有害ごみや不燃ごみなどとして地域で定めている分別に従ってごみ集積所に出せますが、ボタン電池は、市区町村では回収していない場合もあります。
地域によっては、ボタン電池回収ボックスが各所に設置されていることがありますが、管轄区域でボックス回収の取り組みがされていない場合は、ボタン電池回収協力店に持ち込んで回収してもらいましょう。(ボタン電池の処分方法)